この作品は1912年に製作された巨匠マヌエル・ラミレスを研究、ベースにして製作されています。 ギター製作界においてアントニオ・デ・トーレスに続く最も重要な人物はマヌエル・ラミレスで、スペインギター製作界においてのマドリッド派の創始者です。A.セゴビアはマヌエル・ラミレスのギターを25年間使用していました。 スペインでギター製作の研鑽を積んだ黒澤哲郎氏がマヌエル・ラミレスを研究して製作された本作品は、古銘器の持つ深く太い音色、美しい響きの高音を指向したモデルです。オリジナルのデザインに近づけたその風貌は、マドリッド派を代表する巨匠の面影を感じさせます。