今回、9月に大阪市在住のギタリスト、岩崎慎一氏をお迎えして、当アカデミー講師の松下隆二先生と、池田慎司先生の3重奏のリサイタルを行います。当アカデミーの特別講師でもある京都府在住のギタリスト、藤井眞吾先生が、この演奏会のために書き下ろされた新作「リバー・ラン」や、R.ニャタリの名作「肖像」を珍しいギター三重奏版(L.アルメイダ編)など演奏します。この演奏会は、北九州(9月10日)、滋賀県(9月15日)でも行われますので、このまたとない機会を逃すことなく、是非、お聞き下さいませ。
■このコンサートに寄せて ご挨拶 〜松下隆二〜


[池田 慎司]

先ずはじめに今回のコンサート(3公演)を実現して下さる各主催者並びにスタッフの皆様方に心から感謝の意を表したいと思います。
 1992年11月、沖縄で開催されたスペインの巨匠、故・ホセルイス・ゴンサレスのマスタークラスに参加した私は、そこで初めて岩崎慎一さんと出会いました。テクニック、知性、ユーモアを兼ね備え、おまけにハンサム・・・、私はそんな岩崎氏に接して「天は何物与えるつもりやろか」と思ったものでした。
 それから3年後の1995年、無事高校を卒業したもと不良少年、池田慎司さんは知人の紹介でスペインに留学し、そこで同じく留学中の岩崎氏と出会うことになります。二人は師であるホセルイス・ゴンサレスの指導のもと研鑽を積みながら、一緒にコンサートを聴きに行ったり、二重奏をしたり、飲み歩いたりしてきずなを深めました。


[岩崎 慎一]

 そして更に3年後の1998年、スペイン留学を終え帰国したばかりの池田氏は福岡市内のギター専門店"フォレストヒル"に於いて、私 松下隆二と出会いました。共にフォレストヒル ミュージックアカデミーのギター科講師として仕事をする一方で、意気投合した二人は二重奏の演奏活動を盛んに行うようになりました。
 このように異なる時期に別々の場所で出会い、それぞれの交流を深めた三人が一堂に会し、コンサートをするというアイデアが自分の中から自然に湧き出てくるまでには、更に3年という歳月を必要としました。
 アンサンブルの形態としての"トリオ(三重奏)"と"カルテット(四重奏)"の間には演奏面において性格上の大きな相違が感じられます。



[松下 隆二]

 カルテットの編成になると演奏者各自の個性よりも協調性の方がバランスとしてより重要なウェイトを占めてきます。要するに「"トリオ"とは各奏者の持つ"歌ごころ"が発揮できるギリギリの編成である」と言うのが私の意見であり偏見であります。もちろんどの編成が良い悪い等と思っている訳ではありません。ただ私はギターのアンサンブルとしてはデュオ、トリオという編成が特に好きです。そして一緒に演奏できる仲間としては今回最高のパートナーを得ることが出来たと思っています。
 しかしギター・トリオのためのオリジナル曲というのは非常に少なく、演奏される曲も自然に限られてきます。その様な現状に対し悩んでいた我々3人に対し、大先輩であり師でもあるギタリストの藤井眞吾さんが新作を書いて下さる事になりました。その事に対して感謝の気持ちを抱くと同時に、我々三人の手でその作品が宇宙初演されることを思うと、今からワクワクする気持ちを押さえかねています。乞うご期待!!!    
〔主な曲目〕
肖像(R.ニャタリ)
リバー・ラン(藤井眞吾)
ロンド(P.ヒンデミット)
スペイン舞曲第1番(M.de.ファリャ)
月の光(C.ドビュッシー) 他

一般:3150円 学生:2100円(当日各々525円増)
フォレストヒルミュージックアカデミー生徒は1割引
主催・お問い合わせ:フォレストヒル音楽工房 092-715-3828