1997年12月に弊社企画で福岡・あいれふホールにおいて伝説的な演奏を残した「ロサンゼルス・ギター・クァルテット」。今月号は、彼らのプロフィールと、福岡公演のプログラムをご紹介します。
 素晴らしいコンサートホールで、世界最強のギタークァルテットによる演奏を是非お楽しみ下さい。

■ロサンゼルス・ギター・カルテット
アメリカにおける楽器アンサンブルのトップに位置するロサンゼルス・ギター・カルテットは、その群を抜くカリスマ性で今日の音楽界において堂々たる地位を誇っている。頭文字を取りLAGQとして知られている4人のギターのヴィルトゥオーゾたちは、幅広いプログラミングとダイナミックな競演によりステージに新たなエネルギーを送り続けている。過去の名曲の数々を4本のギターに書き換えた、創造性に満ちた編曲には定評があり、我々の耳に馴染んだ作品に新しい生命を吹き込み続けている。また、コンテンポラリーやワールド・ミュージックの分野でも常に新境地を開拓して来ており、ギター四重奏の分野に新たな可能性を打ち立てた。4人のメンバーはそれぞれ熟練したソリストとしても活動、またカルテットでの演奏では曲ごとに"トップ奏者"の席を交代しあって、アンサンブルに柔軟な可能性をもたらしている。
■スコット・テナント
世界水準の演奏家、作家、教授として称賛されているデトロイト出身のテナントは12歳の時から演奏活動を行っている。ソロとしての活動も多く、デロス・インターナショナルからCDをリリース、現在はベルギーのGHAレーベルでのロドリーゴ・ソロ・ギター全集に取り組んでいる。サン・フランシスコ・コンサーヴァトリー・オブ・ミュージックで教鞭を執ったこともあり、現在はサウス・カリフォルニア大学のギター科で後進の指導にもあたる。
■アンドリュー・ヨーク 
94年の「ギター・プレイヤー・マガジン」読者投票でベスト・クラシック・アルバムに輝いたソロCD<デヌーマン>は、ヨークのコンポーザー=ギタリストとしての新境地を確立した注目すべき1枚。ギター界の巨匠ジョン・ウィリアムスやクリストファー・パークニングも彼の曲を録音している。最近は「メル・ベイ・アーティスト・シリーズ」でビデオも作成している。
■ジョン・ディアマン 
ミネアポリス出身。サンバからブルーグラス、フラメンコ、クラシックまで実に幅広いレパートリーを誇る卓越したギタリスト。6絃の下に一本加えた7弦ギターでアンサンブルに独特なサウンドの広がりを加えている。現在はカリフォルニア州立大学サンタバーバラ校のギター科でディレクターを務めている。
■ウィリアム・カネンガイザー 
ソリスト、レコーディング・アーティストとして知られる他、サウス・カリフォルニア大学で教鞭を執る。ギタリストとしては珍しくニューヨークのコンサート・アーティスト・ギルド賞を受賞。彼の創造性に満ちたギターへのアレンジ作品の数々は、ソロ、カルテット共に高い評価を確立しており、自身のプロデュースによる2本のギター入門ビデオ「ホット・リックス」も同様に注目を集めている。映画「クロスロード」によって、おそらくは最も知名度の高いクラシック・ギタリストであろう。

■ プログラム
火祭りの踊り(M.de.ファリャ)
小フーガ ト短調BWV578(J.S.バッハ)
ブランデンブルグ協奏曲第6番より 
          第3楽章(J.S.バッハ)
ロータス・イーター、ジンベ(A.ヨーク)
ハンガリー狂詩曲第2番(F.リスト)
スペイン(C.コリア)
レター・フロム・ホーム(P.メセニー)
イカルス(R.タウナー)
マット・デューン(D.ラインハルト) 
アランフェスの風の便り
      (J.ロドリーゴ〜A.ヨーク)  他
写真:向かって左から  
    スコット・テナント
    アンドリュー・ヨーク
    森岡 晃(弊社社長)
    ジョン・ディアマン
    ウィリアム・カネンガイザー
           〔九州初演(1997.12)当時〕