前編集長木嶋(百田)美砂さんがめでたく結婚退職いたしまして、以来長らく休刊しており ましたフォレストヒルニュース(FHN)をまた発行いたします。後任の編集長は、もと九州大学マンドリンクラブに所属し、現在は当アカデミーの竹内教室でギターを学んでいる木村恭子 さんにお願いしています。これからもFHNをよろしくお願いいたします。(森岡)




A.セゴビアの後継者であり世界的な演奏家として、又優れた指導者として世界中の尊敬を集め ているマエストロ オスカー・ギリア氏のリサイタルを去る8月11日に弊社フォレストヒ ル音楽工房の主催で行いました。皆さんの記憶に残る素晴らしい演奏会だったと思います。 さてギリア氏のジャパンツアーの最後を飾る催しとして8月21日から4日間にわたって静 岡市にてギリア氏と福田進一氏による国際ギターセミナーが行われました。当アカデミーよ り池田慎司先生が受講生のオーディションに合格して参加されました。そしてセミナー最終 日に、この会に参加した受講生20数名の中から5名に与えられる優秀受講生の第3位に見 事に選ばれました。そのときの模様をインタビューでお聞きしました。

     
   
     
―三位に選ばれたという結果に対しての感想を教えてください。
池田先生(以下I)
:率直にすごく嬉しかったです。講習会は、僕より若者がすごく多くて、ましてや今現役で留学してるような子たちがわざわざ帰ってきていて、そういう刺激を求めに行ったというのが第一で。順位というよりは、すごくいいホールで演奏をできたというのがよかったかな。
―レッスンは何語で行われたんですか。
I:英語が多かったですね。ただ、ギリアさんが、それなりに日本語を喋るので、意地でも 日本語を貫いてた(笑)。でも、レッスンが、直接こう弾けとかじゃなくて、指揮するよ うな感じ、ギリアさんが身振り手振りでフォルテとか、みんながあおられる感じで。そういうのが多かったから、意外に言葉は関係なくてわかりやすい。
―聞いている方でも?
I:そうです。で、なんでこう言ったのかっていうのをフォローするために、英語で説明して、通訳の人が訳してくれて。ここはこういう音になってるから今こう言ってるんだとか。
―レッスンを受けての感想は。
I:やっぱり楽しく演奏するのが大事というのは本当に感じました。ここいいなあ、とかいうときは、本当にいい顔をするんですよ、ギリアさんて。だから、本当に楽しめるギタリストになりたいなと思いましたね。
―ギリアさんはどんな人ですか。
I:いいおじいちゃんでしたね。本当におじいちゃん、て感じ。64歳なのに。力が抜けてるというか、すごく穏やかな人だった。
―レッスンを受けて、自分の演奏で変わった点は。
I:いつも元気でいようという気持ちを持つようになりましたね。その上で音楽したいなって。 自然体でそういうパワーが持てたらいいなあと。正直に音と向き合いたい。だから、音色に 対してあまり好き嫌いがなくなったかなあ。こういう音がいい音、悪い音っていうのがずい ぶん前よりぬけて、使える音色が増えたような気がする。
―ギリアさんの素晴らしいところは。
I:聞いた話だけど、今回のプログラムって、20‾30年一緒なんだって。そこがすごいと思う。 いわゆる、愛してるんだな、って。曲を。結構好き放題な、自分の一番やりたいコンサート だったんじゃないかな。 そういう意味では我を通してるプログラムなんだけど、その上で 感動させれられるからすごいなと。いい意味で人に合わせることなく、それでもってあれ だけすごい演奏で魅了するんだからすごいなあ、と。何十年同じことを考えてその曲とつき あってるわけじゃないでしょ、いろんな考えが変わって、でもその曲が大切で。
―最後に何か一言。
I:今回の講習会は、参加して良かったなと心から思いました。日本のギター界のいわゆる 重要な若手の人たちがほとんど集まっていた講習会に参加できて、みんなと意見交わしたり して仲良く過ごせたことが良かった。講習会終わった後でもみんなとギターの話したりとか お酒飲んだりとかビリヤード行ったりとか。今後は僕たちも、上の人ばっかりに頼るんじゃ なくて、今回集まったメンバーが、10年後、20年後、どんどん先に行ったときに、どういう ギター界になるのかって、そういうのが楽しみになったな。なんか、先々よさそう、っていう。 そういう仲間とこれからも切磋琢磨していきたいな。いい講習会でしたね。
―ありがとうございました。 (インタビュアー:木村)



県単位のコンクールとしては実績と伝統を持つ山口県ギターコンクール上級の部に、当アカデミーで学ぶ近藤君と濱田君が1位、2位のワンツーフィニッシュを果たしました。上級の部ではなかなか1位受賞がないこのコンクールでのこの結果について2人の感想を聞いてみました。

―近藤君(以下K)濱田君(以下H)、おめでとうございます。まず入賞した瞬間の素直な気持ちを教えてください。
K:他の人の演奏を聞いて、少なくとも一位はないだろう、と思っていたので本当に信じられなかったです。
H:入賞を目標として頑張ってきたので、本当に入賞をして嬉しかったです。
―今、コンクールを振り返っての感想は?
K:みんなと同じ立場で頑張るという楽しさがありました。
―プレッシャーはなかったのですか?
K:失うものは何もないので。
H:自分に足りない点がよくわかって、この先どうやって勉強したらいいのかがわかったのが収穫だったと思います。
―これからどんな勉強をして、どんなギタリストになりたいですか。
K:ギターに限らず音楽の勉強をして、自分にしかなれないようなギタリストになれればいいなあ、と。
H:色々な音楽や経験によって感覚を磨いて、最終的には音楽をしっかりふまえ、活き活きとした 自分らしい音楽のできるギタリストになりたいです。
―最後に、何か一言どうぞ
K:濱田君に負けないように頑張ります。
H:自分はクラシックギターを始めたのが19歳で遅かったんですけど、フォレストヒルのような恵まれた環境で習うことができたのがすごく幸運でした。
K:(すかさず)同感です。
H:これからもこの環境に甘んじることなく日々精進したいと思います。
K:僕はマイペースで頑張ります。
K・H:最後に、フォレストヒルミュージックアカデミーの先生方、佐々木真一先生、森岡さん、そして若手の会 を聞きに来てくれた方々に心より感謝します。近々、3回目の若手の会を予定しています、また、来年5月には僕たち二人のジョイントコンサートも計画中ですので是非よろしくお願いします。
―お二人の今後の活躍を期待しています。頑張ってください。 (インタビュアー:木村)